退職代行完全ガイド

法的根拠、メリット・デメリット、失業保険との関係まで徹底解説

更新日:2025年3月31日 監修:退職代行YELL!! 編集部

近年、働き方の多様化とともに「退職代行」というサービスが注目を集めています。しかし、退職代行サービスについて正確に理解している方は少ないのが現状です。「本当に合法なの?」「会社に迷惑をかけない?」「失業保険はもらえるの?」など、様々な疑問をお持ちの方も多いでしょう。

このページでは、退職代行サービスの仕組みや法的根拠、メリット・デメリット、そして失業保険との関係など、退職代行について知っておくべき情報を専門家の視点から徹底解説します。退職を考えている方はもちろん、今後のキャリアプランを検討している方にも役立つ情報をまとめていますので、ぜひ最後までお読みください。

1. 退職代行とは何か

退職代行とは、会社を辞めたいと考えている人に代わって、専門の業者が会社に退職の意思表示を行うサービスです。自分で退職を伝えることが難しい状況にある方を支援するために生まれたサービスで、近年利用者が増加しています。

退職代行が生まれた背景

日本の雇用環境では、「退職したいけれど言い出せない」「引き止められるのが怖い」「上司との関係が悪く直接話せない」など、様々な理由で退職の意思表示がしづらいケースが少なくありません。また、パワハラやモラハラといった職場環境の問題により、精神的に追い詰められているケースもあります。

こうした背景から、本人に代わって退職の意思表示を行う「退職代行」というサービスが生まれ、職場環境の改善や働く人の権利を守る手段として機能するようになりました。

退職代行サービスの種類

退職代行サービスには主に以下の種類があります:

  • 弁護士が提供するサービス:法律の専門家である弁護士が提供するため、法的な問題にも対応できます。ただし費用は比較的高めです。
  • 労働組合が提供するサービス:労働者の権利保護を目的とした団体が提供するサービスで、組合員になることで利用できます。
  • 一般企業が提供するサービス:弁護士や労働組合以外の一般企業が提供するサービスで、料金は比較的安価な場合が多いです。

どのタイプのサービスを選ぶかは、自分の状況や予算、必要なサポートの範囲によって異なります。YELL!!では、退職代行だけでなく、失業給付金申請や転職支援までをトータルでサポートしています。

2. 退職代行の法的根拠

退職代行サービスの利用に不安を感じる方も多いと思いますが、法的には明確な根拠があります。ここでは、退職の権利に関する法的根拠と、代行サービスの適法性について解説します。

退職の権利に関する法的根拠

日本の法律では、労働者には退職の自由が保障されています。具体的には以下の法的根拠があります:

  • 民法627条第1項:「当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。」
  • 憲法22条第1項:「何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。」

つまり、期間の定めのない雇用契約(正社員など)の場合、労働者は原則として2週間前に申し出れば退職できることが法律で保障されています。ただし、会社の就業規則で「1ヶ月前に申し出ること」などと定められている場合は、その規定に従うことが望ましいとされています。

代行サービスの適法性

退職の意思表示は本人が直接行う必要はなく、代理人を通じて行うことも法的に認められています。これは民法の代理の法理に基づくものです。

ただし、弁護士や労働組合以外の一般企業が提供する退職代行サービスには、法律で認められていない業務があることに注意が必要です。

一般企業の退職代行サービスができること・できないこと

【できること】

  • 退職の意思表示を会社に伝えること
  • 退職日の調整
  • 退職届や必要書類の作成サポート

【できないこと】

  • 未払い賃金の請求交渉
  • 退職金の交渉
  • 有給休暇の取得交渉
  • 労働条件に関する交渉

これらの「できないこと」は弁護士法に抵触する可能性があるため、一般企業の退職代行サービスでは行えません。これらの交渉が必要な場合は、弁護士や労働組合が提供する退職代行サービスを利用するのが適切です。

YELL!!では、法律の範囲内でサービスを提供し、必要に応じて専門家と連携することで、お客様の退職をしっかりとサポートしています。

3. 退職代行のメリット

退職代行サービスを利用することには、多くのメリットがあります。ここでは主なメリットを解説します。

精神的負担の軽減

退職代行の最大のメリットは、退職の意思表示に伴う精神的負担を大幅に軽減できることです。特に以下のような状況にある方にとって、大きなメリットとなります:

  • 退職を言い出しづらい職場環境にある
  • 上司からのパワハラやモラハラに悩まされている
  • 退職を引き止められた経験がある
  • 対面でのコミュニケーションが苦手である
  • 精神的な疾患を抱えている

退職代行サービスを利用することで、上司や同僚との対面での会話や、引き止めに対する交渉などのストレスから解放されます。

時間と労力の節約

退職の手続きには、退職届の提出や引継ぎの調整、社会保険の手続きなど、様々な事務作業が発生します。退職代行サービスでは、これらの手続きのサポートや案内も行っており、時間と労力を節約できます。

特に以下のような方にとって時間的なメリットが大きいでしょう:

  • すでに体調を崩しており、会社に行くのが困難な方
  • 次の仕事がすでに決まっており、スムーズに移行したい方
  • 退職手続きに不慣れで、何をすべきか分からない方

専門知識によるサポート

退職代行サービスでは、退職に関する知識や経験が豊富なスタッフがサポートします。特に以下のような専門的なアドバイスが受けられます:

  • 法律に則った適切な退職の手続き方法
  • 退職時に必要な書類や手続きの案内
  • 社会保険や失業保険に関する情報提供
  • トラブルを避けるための対応策

YELL!!では、さらに失業給付金の申請サポートや転職支援まで一貫したサービスを提供しており、退職後の生活やキャリアについても安心してスタートできるようサポートしています。

実績に基づく安心感

多くの退職代行サービスは豊富な実績を持っており、様々なケースに対応してきた経験があります。YELL!!では、これまで500名以上のサポート実績と98%の退職成功率を誇り、お客様に安心してサービスをご利用いただけます。

退職代行サービスを利用することで、一人で悩まずに専門家のサポートを受けながら、円満に退職することができます。

4. 退職代行のデメリットと注意点

退職代行サービスには多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットや注意点も存在します。サービス利用を検討する際には、これらの点もしっかり理解しておくことが大切です。

直接のコミュニケーション機会の喪失

退職代行を利用すると、会社の上司や同僚と直接話し合う機会がなくなります。長年働いた職場では、直接感謝の気持ちを伝えたり、別れを告げたりすることで、心の区切りをつけることができる場合もあります。

また、直接コミュニケーションを取らないことで、以下のようなデメリットが生じる可能性があります:

  • 職場の人間関係が修復できないまま終わる
  • 誤解が解けないまま退職することになる
  • 今後の再就職や転職時の推薦状をもらえない可能性がある

会社や業界内での評判への影響

退職代行サービスを利用すると、会社側に不快感を与える可能性があります。特に同じ業界内で転職を考えている場合、業界内での評判に影響する可能性があることを認識しておく必要があります。

ただし、これは退職代行サービスの利用方法や、会社側の体制によっても大きく異なります。YELL!!では、できる限り円満な退職を実現できるよう、丁寧なコミュニケーションを心がけています。

サービス品質の差

退職代行サービスは比較的新しいサービスであり、提供事業者によってサービスの品質や対応範囲に差があります。以下のような点に注意が必要です:

  • 法的に認められていない交渉を約束するサービスには注意
  • 過度に安い料金設定のサービスは、サポート内容が限定的な場合がある
  • 実績や口コミを確認し、信頼できるサービスを選ぶことが重要

手続きの制限

退職代行サービスでは、法律上の制限から対応できない手続きがあります。特に一般企業が提供する退職代行サービスでは、以下のような制限があります:

  • 未払い賃金や残業代の請求交渉
  • 退職金の計算や交渉
  • 有給休暇の取得交渉
  • 労働条件に関する詳細な交渉

これらの交渉が必要な場合は、弁護士や労働組合が提供する退職代行サービスを検討するか、別途専門家に相談することをおすすめします。

費用負担

退職代行サービスを利用する場合、費用負担が発生します。一般的な退職代行サービスの料金は2〜3万円程度ですが、サービス内容や提供者によって異なります。

YELL!!では、シンプル退職プランの10,000円(+税)から、条件達成で全額キャッシュバックとなる0円チャレンジ退職プランまで、様々なプランをご用意しています。費用対効果を考慮して、自分に合ったサービスを選ぶことが重要です。

5. 退職代行と失業保険の関係

退職代行サービスを利用する際に多くの方が気にされるのが、失業保険(正式には「雇用保険の失業等給付」)との関係です。結論から言えば、退職代行サービスを利用しても、条件を満たせば失業保険を受給することは可能です。

失業保険の受給条件

失業保険を受給するためには、以下の基本的な条件を満たす必要があります:

  1. 雇用保険に加入していること
  2. 離職前2年間に、雇用保険の被保険者期間が通算して12ヶ月以上あること
  3. ハローワークに求職の申込みをし、就職しようとする積極的な意思があり、いつでも就職できる能力と状態にあること

これらの条件を満たしていれば、退職代行サービスを利用した場合でも失業保険を受給できます。

自己都合退職と会社都合退職の違い

失業保険の受給にあたっては、「自己都合退職」と「会社都合退職」で給付開始時期や給付日数が異なります。

自己都合退職 会社都合退職
給付開始時期 離職日から3ヶ月経過後 離職日から7日経過後
給付日数 90〜150日(年齢・被保険者期間による) 90〜330日(年齢・被保険者期間による)

退職代行サービスを利用した場合、一般的には「自己都合退職」として扱われることが多いですが、以下のような場合は「特定受給資格者」または「特定理由離職者」として、給付制限のない失業保険の受給が認められる可能性があります:

  • パワーハラスメントやセクシャルハラスメントが原因で退職した場合
  • 長時間労働や過重労働が原因で健康を害した場合
  • 労働契約と実際の労働条件が著しく異なっていた場合
  • その他、労働環境が著しく劣悪で退職がやむを得なかった場合

YELL!!の失業給付金受給サポート

YELL!!では、退職代行サービスに加えて、失業給付金受給サポートも提供しています。具体的には以下のようなサポートを行っています:

  • 失業保険の受給資格や条件の確認
  • 受給手続きに必要な書類の作成補助
  • ハローワークでの手続き方法のアドバイス
  • 最大給付期間の延長を狙える申請サポート
  • 給付金に関する不安や質問への対応

特に、法的に認められる場合には、最大28ヶ月の給付延長が可能な特例の申請方法もご案内しています。失業給付金はその後の生活の安定や、次のキャリアに向けた準備期間を確保するために非常に重要です。YELL!!では、お客様の権利を最大限に活かせるよう、専門的なサポートを提供しています。

6. 円満に退職するためのポイント

退職代行サービスを利用する場合でも、可能な限り円満に退職するのが理想的です。ここでは、円満退職のためのポイントを紹介します。

適切なタイミングの選択

退職のタイミングは、会社や職場の状況を考慮して選ぶことが重要です。以下のようなポイントを考慮するとよいでしょう:

  • 繁忙期や重要なプロジェクトの最中は避ける
  • 引継ぎに十分な時間を確保できるタイミングを選ぶ
  • 給与や賞与の支給日を考慮する

YELL!!では、お客様の希望と状況を踏まえて、適切なタイミングで退職の意思表示を行います。

退職理由の伝え方

退職理由は、基本的には「一身上の都合」と伝えるのが一般的です。しかし、状況によっては具体的な理由を伝えた方が良い場合もあります。

円満退職に適した退職理由の伝え方

  • 家庭の事情や健康上の理由など、会社側が受け入れやすい理由を選ぶ
  • ネガティブな表現は避け、ポジティブな表現を心がける
  • 会社や上司への批判は避け、自分の状況や希望を中心に伝える

YELL!!では、お客様の希望を尊重しながら、円満な退職につながる伝え方を心がけています。

引継ぎの準備

円満退職のためには、適切な引継ぎが重要です。可能な範囲で以下のような準備をしておくとよいでしょう:

  • 担当業務の手順書やマニュアルの作成
  • 重要な情報や連絡先のリスト作成
  • 業務上の注意点や定期的な作業のスケジュールの整理

退職代行サービスを利用する場合でも、こうした情報を会社に提供することで、円満な退職に近づけることができます。

会社の規則の確認

退職に関しては、会社の就業規則に定めがある場合が多いです。以下のような点を確認しておくとよいでしょう:

  • 退職の申し出期限(1ヶ月前、2週間前など)
  • 退職時に必要な手続きや書類
  • 退職金の条件や計算方法
  • 健康保険や年金の切り替え手続き

YELL!!では、これらの確認をサポートし、スムーズな退職手続きをお手伝いします。

感謝の気持ちを伝える

退職代行サービスを利用する場合でも、会社や同僚への感謝の気持ちを伝えることは可能です。例えば、以下のような方法があります:

  • 退職届や挨拶状に感謝の言葉を添える
  • 退職後にお礼のメールや手紙を送る
  • 信頼できる同僚には個別に連絡を取る

状況によっては難しい場合もありますが、可能な範囲で感謝の気持ちを伝えることで、その後の人間関係や評判にもプラスの影響があります。

7. よくある質問と回答

Q. 退職代行サービスを利用すると、履歴書に書く「退職理由」に影響しますか?

A. 退職代行サービスを利用したこと自体は、退職理由にはなりません。退職理由は通常「一身上の都合」などと記載され、退職代行サービスを利用したことが履歴書に反映されることはありません。次の転職先の面接で退職理由を聞かれた場合も、「キャリアアップのため」「家庭の事情」など、実際の退職理由を答えればよいでしょう。

Q. 退職代行サービスを利用した後、会社から連絡が来た場合はどうすればよいですか?

A. 退職代行サービス利用後に会社から直接連絡が来ることもあります。その場合は状況に応じて対応を判断するとよいでしょう。重要な書類や手続きに関する連絡であれば対応し、引き止めや説得の連絡であれば、退職代行サービスに相談するか、「すでに退職の意思は固まっている」と伝えるのが良いでしょう。YELL!!では、こうした状況にも適切にアドバイスさせていただきます。

Q. 退職代行サービスを利用した場合、退職金はもらえますか?

A. 退職金は会社の規程に基づいて支払われるもので、退職代行サービスを利用したことで受給資格が失われることはありません。ただし、懲戒解雇などの特殊なケースでは退職金が支給されないことがあります。退職代行サービスを利用しても、通常の自己都合退職として処理されるため、会社の規程に基づいた退職金を受け取ることができます。

Q. すぐに退職したい場合でも、2週間待つ必要がありますか?

A. 民法上は2週間前の申し出で退職できますが、会社の就業規則でより長い期間(1ヶ月前など)が定められている場合は、原則としてその規則に従うことが望ましいです。ただし、健康上の理由やハラスメントなど、やむを得ない事情がある場合は、会社と交渉することで即日や短期間での退職が認められることもあります。YELL!!では、お客様の状況に応じた対応をサポートしています。

Q. 退職代行サービスを利用した場合、再就職に不利になりませんか?

A. 退職代行サービスを利用したこと自体が再就職に直接影響することは基本的にありません。退職代行サービスを利用したことは、履歴書や職務経歴書に記載する必要はなく、転職先の企業に知られることもありません。ただし、同じ業界内での転職を考えている場合は、退職の方法によっては業界内での評判に影響する可能性があるため、円満な退職を心がけることが重要です。

8. まとめ

退職代行サービスは、様々な理由で自分で退職を伝えることが難しい方にとって、非常に有用なサービスです。法的根拠に基づいた適切なサービスを選ぶことで、精神的負担を軽減しながら、円満に退職することが可能です。

この記事のポイント

  • 退職代行は、会社を辞めたい人に代わって専門の業者が退職の意思表示を行うサービス
  • 退職の権利は民法627条などで法的に保障されており、代理人による意思表示も法的に有効
  • 精神的負担の軽減、時間と労力の節約、専門知識によるサポートなど多くのメリットがある
  • 直接コミュニケーションの機会喪失、会社での評判への影響などのデメリットも考慮が必要
  • 退職代行サービスを利用しても、条件を満たせば失業保険を受給可能
  • 円満退職のためには、適切なタイミング選択や引継ぎの準備が重要

YELL!!では、退職代行だけでなく、失業給付金申請のサポートや転職支援まで、トータルでサポートしています。また、条件達成で全額キャッシュバックとなる独自のプランもご用意しており、実質0円で退職代行サービスをご利用いただくことも可能です。

退職を考えている方は、まずはお気軽に無料相談からお問い合わせください。あなたの状況に合わせた最適な退職方法をご提案いたします。

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